施設で働く保育士に向いている性格ってあるの?

「明るい」「元気」「笑顔が可愛い」など、保育士に向いている性格はよく聞きますが、施設で働く施設保育士はそれにまた違う要素が加わるのをご存知でしたか。

今回は施設で働く保育士に求められる性格について紹介します。

口が堅い事

施設職員は特に、口が堅い事が求められます。

保護者の中には、止む負えない経済的な事情や、他の兄弟との兼ね合いで子どもを一時的に施設に預ける選択肢を取った人もいます。

他にも、自分では子どもを愛して育てたいのに、精神的な疾患や障害によって行えず、虐待やネグレクトに至ってしまった保護者もいます。

保護者達の中には、反省をして、自分のした事を公開している人も多いです。

そして、自分が子どもにしてしまった事、自分が養育出来ずに施設に預けた事を知られたくない人が沢山います。

いくら仲が良い知り合いでも、どこで繋がっているか、どこで聞かれているか分からないので、どれだけ子ども達が可愛いからと、名前や個人を特定できるような情報を人に教えてはいけません。

他にも、子どもの前で職員の動きやセキュリティに関わる事を知られてしまうと、脱走のきっかけになる事もあるので、絶対に他の子どもに知られてはいけません。

何よりも怖いのは、シェルター職員が中にいる母子の情報を漏らしてしまう事です。

DVなどの被害から母子で逃げ込んでいる人達の集まるシェルターの職員の中にも、保育士はいます。

そしてそういった施設は、夫側からの襲撃を防ぐ為に場所や入っている人の情報は一切伏せられます。

もしも他の場所で保育士が母子の情報をうっかり漏らしてしまうと、夫側が本当に襲い掛かって来る事も考えられます。(※実際に血眼で妻と子供を探している夫は存在しています)

そういった危険を回避する為にも、情報漏洩をしない口の堅い性格の人が向いていると言えます。

他の子どもと親の関係を漏らさない

子ども達はどれだけ保育士と信頼関係を築いていても、心のどこかで本当の保護者を求めています。

たとえ小さな頃に虐待などを受けていても、子どもにとって一番の存在は親なのです。

施設には、事情があって子どもを一時的に預け、頻繁に面会に来て関係構築を頑張る親もいれば、子どもに全く興味を持たず、そのまま親権を放棄して子どもとの関係性を拒否する親もいます。

親権は放棄しないにしても、絶対に面会に来ない、子どもを引き取らないと言い張る親もいますし、中には子どもに直接そういった言葉を面会時にかける親もいます。

そういった子どもは人前では強がっているものの、実際には心の中に悲しいという気持ちを抱えて我慢しています。

そして、他の保護者と上手く行って愛されている子どもを妬み、いじめを始める場合もあります。

そういった事を防ぐ為にも、子どもにどれだけ聞かれても、他の子の親子関係は教えないようにしましょう。

子どもに対して必要な嘘を吐ける

子どもの中には、保護者が逮捕された末に施設へと入る事になった子どももいます。

ある程度の年齢であれば、何故保護者が自分を手放すに至ったか理解が出来ますが、年齢が低かったり、何かしらの障害を持ってそれを認識できない場合は、保護者が何故自分を手放したのか分かりません。

そこで、子どもからたまに「何でお父さん(お母さん)は迎えに来ないの」と尋ねられる事もあります。

しかし、逮捕されたなどは教えてしまうと子どもに動揺を与えてしまいますし、他の子どもに話してしまう可能性もあるので、施設を退所する事、秘密に出来るかつ事実を受け止められる年齢までは施設側も教えません。

子どもが施設に預けられた後に逮捕される事もあり、ある日突然「〇ちゃんのお母さんが逮捕されたそうです」と情報が回ってきます。

しかし、絶対に顔に出さずにいつも通りの顔で子ども達の生活指導を行います。

施設内では聞かれる可能性があるので、絶対にそういった情報を保育士同士でも話してはいけません。

何があっても動揺せず、嘘を吐けるのも保育士に求められる能力です。

怪我に動じない

子ども達は施設での集団生活、学校生活に疲れて自傷に走る事もあります。

隠し持っていたカッターの刃や、ヘアピン、プラスチックのかけらなどで自分の体を傷つけ、部屋が血まみれになる事だってあります。

そういった時に、動揺して保育士がパニックになると、子ども達にもそれが伝染します。

まずは手当て、救急車を呼んで他の保育士への連絡と他の子どものフォローを頼み、子どもを落ち着かせて病院に付き添います。

自傷は沢山血が出ますし、予想以上に血が出るので子どもも動揺して過呼吸を起したりする場合もあります。

過呼吸にもパニックにならずに袋を渡して落ち着かせ、大丈夫だという事を繰り返し伝えましょう。

どんな状況でも冷静に対処できる人が向いていると言えます。

まとめ

施設の保育士は普通の保育園とは違います。

事情を持つ親、不安定な子どもを相手にする仕事です。

自分まで不安定になってしまっては務まりません。

何があっても冷静に、そしてある程度決められている手順をきちんと踏まえて対処できる人が向いています。

動揺しやすく、経験を積みたい人は、まずはアルバイトから施設に入って、施設勤務の現実を知り経験を積めば、慣れてきて安定して働けると思います。

まずは現場に出て、慣れる事が大切です。

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