あなたは人間?保育士の妊娠についての周りの反応

保育士は子どもが好きな人が多いです。保育士の過酷な労働環境を支えるのは、子ども達の笑顔と、子ども達を好きだという情熱だけだと言っても過言ではありません。

しかし、そんな保育士も同じ保育園の保育士が妊娠した際には、「おめでとう!」だけでは済まされないのです。

今回はそんな保育士達が抱える、妊娠についての闇の部分に迫ります。また、闇を抱えるのは保育士だけではありません、保護者も時には闇の部分を抱えているのです。

こういった闇に触れて、保育士がどんどんと辞めたり転職してしまっているのを知って欲しいと思います。

保護者の反応は…

まず気になるのは、保護者の反応です。保護者は、表では「おめでとうございます」と喜んではくれますが、内心は複雑です。

まず、その保育士が産休に入った時には一体誰が担任になるのか、その担任はしっかりした人なのか、保育体制が崩れて子どもの怪我や事故に繋がらないかなど、様々な思いが駆け巡ります。

我が子が大切だからこそ、保育士がいなくなって環境が変化し、その変化がどんな影響を我が子に与えるのかが不安になるのです。

実際、別の日に私に対して、「もう新しい担任は決まっているの?」や、「今の時期はちょっとねぇ…」と、クレームに近い言葉を投げ掛けてくる保護者もいました。

保育園側も大騒動

園側も大混乱で、産休に入る前に保育士を配置しなければなりませんが、悪い条件では誰も来ません。しかし、もたもたしていてはその先生が産休に入ってしまい、全く何も知らない保育士を現場に押し出すしかなくなってしまいます。

そういったずさんな保育が、子どもの怪我や事故を誘発するので、その事態は避けなければなりません。

ある程度新人の教育期間を取る為に、保育園側は周りの園よりも好条件で保育士を募集します。

そのために、本当ならば勤続している先生がなれた正社員のポジションを、新しく入る先生に与える、前からいた先生よりも給料がいい、または前からいた先生が苦労して得た昇給をスタートから得られるなど、前からいる先生へと負担がいきます。

そういった事で、妊娠した先生を本来ならば祝福するべきなのに、被害にばかり目がいってしまって、「あの先生があんなタイミングで妊娠なんてするから…」と、いじめを誘発する事もあるのです。

一般企業に流れる理由

上記のような考え方が保育士業界には深く根付いており、特に少人数制の所や、親族経営の所なんかは上層部の言う事が絶対なので、一保育士が騒いだ所で何も変わりません。

保育士が辞めて、新しい職場でやり直す以外に方法はないのです。

一般企業では、働いている人が働き続けやすい環境作りをする取り組みがどんどん進んでいます。

その為、上記のような理由を抱えて行き場を失った保育士も事務として就職し、その環境で働く事が出来るので、保育士よりも一般企業の方が結婚・出産しやすい、他人の顔色を見ながらライフステージを進めなくて良いと人気があります。

また、身体的な負担も挙げられます。私の園では朝と夕方に外遊びをしていたのですが、その際に保育士も子どもとの信頼関係を作る為に体を動かさなければなりませんでした。

子ども達は体力が有り余っていますし、保育士に構って欲しいので鬼ごっこでは保育士ばかりが狙われます。

園庭を駆け回るだけでも楽しい年齢の子どもばかりなので、園庭を走り回る事もありますが、その周回数は何と10周以上、距離にして1kmを超えるのです。

一回の外遊びで1km以上を走り回り、部屋に帰るとすぐに設定保育、そして幼児になればお昼寝が無いので再び運動遊びをして、その後保護者が来るまで園庭で外遊びです。

休憩はしっかりと取れる日の方が少なく、取れても10分もありません。

子どもの体力に合わせて進む一日、保育士は座る時間もなく動き続けるのです。

家に帰っても、持ち帰りの仕事があるのでプライベートな時間は取れませんし、睡眠時間も削られます。

そんな負担が大きい生活で、結婚はおろか妊娠なんてとんでもないと考える保育士も多いのです。ですから、一般企業に就職し、事務として椅子に座れる仕事に憧れる保育士が多いのも事実です。

まとめ

保育士はどうしても子どもを優先するあまり、自分の体への負担やプライベートを犠牲にしがちな職業です。

一般企業は人材確保の為、プライベートな時間もしっかり取れるようにと近年持ち帰りの仕事はなくしたり、残業をしない日を作るなど具体的な活動を開始しています。

保育士業界も見倣って、もっと自分のプライベートやライフステージを大切に出来るようにならない限りは、人材確保も難しいでしょう。

また、保育士同士だけではなく、保護者にも保育士の妊娠にもっと理解をしてもらえるように、保護者への働きかけなども課題として挙げられます。

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