勘弁してくださいよ…保護者からのモンスタークレームシリーズ

保護者は時として思いもしないクレームを投げ掛けて来る事があります。

今回は私が施設と保育園で働いていた時にびっくりした保護者からのモンスタークレームを紹介していきます。

こんな滅茶苦茶なクレームを付けられる為に、辞職や保育士自体を辞めようと思う人が後を立たないのです。

保育士に転職したい、就職したい人はどんな世界なのかをこの記事を読んで掴んでくださいね。

苦手な事は一切させないで

保護者から私が受けたクレームで衝撃を受けたのは、我が子が苦手だと感じる事を一切させないで欲しい、というものでした。

その子は跳び箱や鉄棒などが少し苦手な3歳児だったのですが、小学校に上がってもそれでは困ると思い、保育士も指導に力を入れていました。

幼い頃に諦め癖がついてしまうと、将来なかなかその癖が抜けずに本人が苦しんでしまいます。それを知っていた為に、保育士も子どもが自分の力でどうにか乗り越えようとする姿勢を大切にしていたのです。

ですが、保護者から見るとそれが、「保育士が子どもの嫌がる事を強制して我が子が可哀想!」と映ったらしく、大真面目に主任保育士と担任の私の目の前で、「私の子どもに跳び箱や縄跳びなど絶対させないでください」と頼まれてしまいました。

いくら子供自身が将来苦労すると言っても、保護者は子どもが可哀想だからの一点張りでした。

保育園側もやんわりと将来の事を心配し、身に付けた方が良いと言ってくれたのですが、保護者はどうしても可哀想だと拒否し、結局辞めてしまいました。

説得した一人として、私は非常に責任を感じましたし、将来何も出来ない大人になるのではと不安を覚えて、保護者と上手く折り合いを付けられなかった自分が情けなく感じ、保育士を続けても良いのかと自問自答した記憶があります。

保育士をしているとよく自分の無力感に苛まれ、辞めたいと感じる事があります。それが積み重なって、ストレスとなり保育士が転職したいと思う原因になってしまうのです。

怪我するから外遊び禁止!

私が驚いたのはそれだけではありません、保護者の中には子どもが大切過ぎるあまり、怪我をどうしてもして欲しくないと思う保護者もいます。

その思いが極端すぎて、子どもに外遊びをさせないで欲しいという保護者もいました。

子ども達は体を動かす事で体力を付けますし、部屋の中にいる間に知らない間に溜まっているストレスを発散するのです。

よく、梅雨時期や雨の日に喧嘩やトラブルが多いのは、外で発散が出来ないという理由もありました。

しかし、外に出ると怪我をする可能性がある、こけて足に擦り傷を作ってしまい、痕にならないか…と不安を抱いて、外遊び自体をさせたくないという保護者も近年では増えています。

また、私の保育園にもいましたが、キッズモデルをさせる為に日焼けをさせたくない為に外遊びをさせないでとお願いして来た保護者はいました。

健全な発達の為には外遊びも必要だとお願いしましたが、保護者の強い希望や実際にお仕事が入っており、その兼ね合いで日焼けをさせてしまうと保育園側が責められる可能性もあった為、結局その子は外遊びが出来なくなってしまいました。

子ども自体はキッズモデルをしたい訳でもなく、友達と外で思いきり遊びたいと泣いていたのを見て、非常に辛く感じました。

生活費は?

施設時代に強烈だと感じ、そして胸が痛くなったのが保護者のこの一言でした。

私が施設で勤めていた頃は、子どもの保護者はほとんどがネグレクトをして、子どもが児童相談所に保護されて施設に来たパターンばかりでした。

施設には保護者から依頼されて預かる入所と、児童相談所に保護されて施設に送られる措置入所の二種類があります。

措置入所は簡単には解除出来ず、子どもが18歳になって施設を卒業しなければならない場合、保護者が子どもを十分に養育できる環境・経済状況になった時のみ解除されて家に戻る事が出来ます。

措置入所になった子ども達は、どんなに虐待やネグレクトを受けても、絶対に保護者が好きだと言い、戻りたいといつも言っていました。

その健気な姿だけでも十分に胸を打たれていたのですが、何よりも辛かったのは保護者がその気持ちを受け止めずに平気で踏みにじる姿でした。

児童指導員は保護者が再び子どもを引き取れるようになる為に、生活のアドバイスや子ども達の様子も伝えるのですが、保護者はその報告やアドバイスを聞いて一言私に言いました。「生活費はどうするの?」と。

「子ども引き取ってもいいけど、生活費は施設が出してくれるの?出してくれないなら余裕ないし、いらないよ。」とあっさりと子どもを見捨てる言葉を吐きました。

その後、「児童手当は私が親権持ってる内は私に振り込まれるんじゃないの?」と児童手当の要求もされました。

生活費がないから子どもはいらない、こんな言葉が平気で飛び交うのが施設です。この保護者と子どもの間のギャップに苦しんで、保育士を辞める人もいるのです。

毎日電話しろ!

上記とは反対に、児童相談所に子どもを保護されてから子どものありがたみに気付いた人もいます。

そして、寂しさと子どもを早く返して欲しいという気持ちから、生活基盤が安定しない内に施設に突撃してきて、「子どもを返せ!」と要って来る場合もあります。

それが無理と分かると、今度は事細かに子どもの様子を毎日電話して伝えろ!と言ってくる人もいます。

施設では、子どもの普段の様子が分かるように、保護者向けに毎日日誌を書いていました。その日誌を読めば分かると説明しても、電話!としつこく食い下がられて、結局その保護者が携帯料金を払えなくなって、携帯を解約されるまで毎日指導員が交代で電話をかけてその日の様子を伝えました。

保護者=お客様のように、保護者の言う事はなるべく叶えようとする保育士の良心が、結局保育士の首を絞めて、業務の忙しさから保育士を離れる人もいます。

まとめ

たかだかクレームで保育士を辞めるなんて根性がないと世間では言われるかもしれませんが、辞職に至るまでは上記のように複雑なクレームを受け、保育士としての自信をなくした人も居るのです。

特に保護者の気持ちを変えるのは非常に大変な事で、保護者の考えに沿わなければいけないので、どうしても子どもの気持ちは施設でも保育園でも置いてけぼりになります。

子どもが可哀想すぎる、助けられない自分が嫌だと激しく自分を責めた結果辞職に至る場合もあるのです。

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