結婚後は退職コース?保育士から一般企業へ何故転職するのか

保育士が辞職してしまうタイミングで、私が見た中で一番多かったのは結婚時です。

退職をしなくても、結婚を機に一線から退いてパートタイムになったり、午前中のみ・午後のみの出勤、代替保育士にコンバートした人も多かったです。

なかなか結婚後は正担任として働く事の出来ない保育士業界、今回はその内部事情を探っていきます。

自由に動けない事でプレッシャーを感じる

保育士の正担任は、常に行事がある時は中心になって準備を行わなければいけません。

それだけではなく、何かクラスでトラブルがあった場合は、クラスの代表として保護者に謝罪を行うのも重要な仕事です。

上記の事から分かるように、正担任は保育園の行事やトラブル対応を中心として生活をしなければいけないのです。

ですから、結婚をしていたり、育児中だと自由に動く事が出来ない為に正担任としての機能が果たせません。

保育士同士で分担すればいいと言いますが、大体どのクラスも新人とベテランを組ませているので、謝罪や行事の準備をまだ右も左も分からない新人に押し付ける訳にもいきません。

そして、何よりも上がる時間が重視されるのはパートタイムの人達です。

パートタイムの人達は、自分の勤務時間ぴったりに上がらないと、分刻みでお給料が発生してしまいます。

しかし、その分給を払う保育園は少なく、パートタイムの人達は日々サービス残業を強いられてしまいます。

「たかだか5分程度なんて…。」と思うかもしれませんが、それが一週間のうち5日続けば25分、一か月で1時間分のタダ働きとなってしまうのです。

そうならない為にも、業務の負担は正担任の方が重く、正担任は常に動けるようにしておかなければならない為に、辞職や残業の無い一般事務の派遣へと切り替えるのです。

忙しくて体調管理が難しい

保育士は非常に忙しいです。施設で働いていれば夜勤もありますし、施設も勿論行事ごとはあります。

園外に出掛ける事もありますし、施設には高校生もいるので、そういった子ども達の体力強化の為に山登りを私の施設では企画していました。

山登りで迷子になると発見されにくいので、見守りの保育士は普段よりも増員していましたし、施設の職員が全員総出でいつも参加していました。

妊娠中の保育士も無理ない程度に参加して欲しいと言われていましたし、全員が参加しているんだからなかなか断りづらいと思います。

保育園でも、妊娠していたってすぐにパートやアルバイトに降格する事は出来ません。次の担任候補が上がるまで辞める事が出来ません。

その為、いくら他の保育士が分担してくれても、行事の前の日の帰りは大体23時ですし、日々の持ち帰りの仕事の忙しさも変わりません。

悪阻や体調不良でも仕事がある為に休めず、常に忙しいので体調を一定に保つ事すら難しいです。

施設も、すぐに夜勤者を見つけられる所であればいいですが、見つからなければ夜勤も産休までし続けなければなりません。

そういった理由から、早めに保育士の仕事に見切りをつけて、派遣などの一般職で期間限定で規則正しい生活を送ろうとする人が多いのです。

子どもが危険に晒される

保育士をしている限り、保育園でも施設でも、お腹に不慮の事故が起こる可能性も否定できません。

保育園だと子どもはよく滑り台などから落下し、保育士がそれを受け止めなければなりませんが、その際に体同士が接触して怪我をする事もあります。

妊娠中だと、その衝撃で何かしら母体にダメージを受けてしまう事もあります。

それだけではなく、保育園では喧嘩もよく起こります。4歳~5歳は体格も良いので、喧嘩が始まると結構激しい物が多い為手や足が当たってしまう事も考えられます。

更に怖いのが、施設の方は児童養護施設であれば20歳、障害児施設では18歳までの子ども達がいるので、更に体格の良い子ども達の喧嘩を止めなければなりません。

母体を守る為に、保育士を転職しようと考える人も多いのです。

人の顔色を気にしなくていいから楽

保育園や施設は人件費から順番に削っていきます。ですから、どの園もぎりぎりの人数配置で動いている為、一人抜けるとその分の仕事は周りの保育士に降りかかります。

私の施設では夜勤もあるので一人保育士が抜けるのは非常に難しく、産休・育休は当然の権利ではありますが、なかなか代役がおらずに他の職員に負担がかかります。

そういった環境にいる為に産休を取れても、周りから何と言われるか気にしていたり、他の職員と復帰してから上手くやっていく自信がなくなってしまい、疑心暗鬼から一般企業に転職してしまうのです。

派遣の期間限定等であれば、顔色も気にせずに自分の仕事に集中できるから楽だと友達は非常に喜んでいました。

まとめ

保育士も、自分の意志で辞めたくて辞める訳ではなく、辞めざるを得ない状況・環境に取り巻かれる為に辞めてしまうのです。

誰だって折角慣れた環境や、働いていた経歴を活かせる職場を離れたいとは思いません。

保育士として働くのは、人の顔色を見ながら産休や育休を取らなければいけないので窮屈に感じるという人が多いのです。

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