産休が取れない!保育士の産休・育休事情

夫婦にとって、子どもが出来るのは最高の喜びです。しかし、その最高の幸せにケチをつけてしまう存在…それが恐るべき事に、自分の勤める保育園だったのです!

今回は保育園で働いていた私の見た、保育士自身の産休・育休事情を見ていこうと思います。

子どもを預かる施設なんだから、出産・育休には協力的なんじゃ…そんな考えは甘いです。

保育士だからこそ、産休・育休を取りづらい…と考えてしまう心理をご覧ください。

9年以内の結婚・出産は認めない

これは嘘のような本当の話ですが、私の友達が就職した園で、実際に園長から言われた言葉です。

私が友達の園へと転職しようかな、と考え相談を持ち掛けた時に、「でも、今からうちの園に来たら相当結婚出来る時期が延びてしまうよ」と言われて不思議に思っていたら、「うちの園では順番かつ9年以内の結婚は認められていないから」と平然と言われてしまいました。

その保育園では暗黙の了解があり、9年以内の結婚・妊娠は認められていないのだそうです。もしも9年以内に子どもを授かった場合は、おめでとうよりも先に、「えっ、じゃあどうするの?」と進退を尋ねられた上で、お局保育士が辞める様にねちねちと嫌味を言ってくるというのです。

そんなの嘘だと思う人もいるかもしれませんが、私の園にも暗黙の了解がありました。私の園の場合は少し短いですが7年で、7年目の先生からようやく結婚が認められていました。

ですが、出産は勿論良い顔されません。

実際に3年目でたまたま妊娠した先生に向かって、ベテランの保育士が「あ、じゃあ辞職しなきゃね。うちその年数で産休は取れないから。

と園長や主任に話を通す前に辞職を決めてしまうのです。

表立って嫌味を言わなくても、裏では「時期分かってんのかね」と保育士の間では持ちきりでした。

保育園が人手不足である為に、妊娠で人を取られるのはマイナスなのです。

保護者が嫌な顔をする

妊娠・出産したのが優秀な保育士であればあるだけ、保護者はその保育士が産休・育休を取るのを嫌がります。

保育士と保護者は強い絆で結ばれ、進級してもわざわざ前の担任に会いに来る保護者もいますし、相談事はこの保育士!と決めている人もいます。

私も保育園で勤めていた頃、違うクラスに行った子どもの保護者がわざわざ会いに来てくれて、「先生がいないと寂しいの、先生のクラスが良かった。」と、子どもと保護者ともども寂しがってくれました。

保育士としては非常に嬉しいのですが、園としては問題です。

もしもその保育士が産休・育休に入ってしまうと、その保護者が極端な話保育園を辞める可能性もあるからです。

実際に保護者が子どもの保育園を転園させるのは、保育士が気に入らないからという理由も少なくありません。

そういった保育園離れを防ぐ為にも、一度勤めだして長い先生にはなるべくいて欲しいと、無言の圧力をかけて産休・育休を遠ざけようとするのです。

その風潮が嫌で、保育士は辞職を選択したり、残り少ない働ける期間を一般企業の期間限定の派遣で乗り切ろうとしたりするのです。

施設も同様…

保育園がダメなら施設はどうでしょう。私は施設にも勤務していましたが、やはり辞職を選択する先生の方が多かったと思います。

周りからの視線を一切気にせず、堂々と産休を取って育児休暇も取得し、復帰して来た指導員もいましたが、やはり陰ではひそひそと嫌味を言われたり、復帰しても重要なポストなどは与えられずに閑職に回されたりもしていました。

周りの嫌味に耐えたとしても、私の施設は常に人手が足りずに夜勤も一人6回以上を月にこなさなければならなかったので、妊娠中といえど産休に入るまでに夜勤をこなさない訳にはいきませんでした。

そして、何よりも怖かったというのは、子ども達への抑止でした。

施設にいる子ども達は、何かしらの複雑な事情を抱えている子ばかりです。親が生まれてすぐに手放した、ネグレクトをした、酷い虐待を行った、育児をする気が無い、児童手当目当てに子どもを生んだなど、普通では考えらない理由で子ども達は施設へと預けられています。

その為、保育士に構って欲しいと敢えて冷たい態度を取ったり、施設での集団生活のストレスをぶつけてくる子どももいるのです。

その子どもを抑止し、他の子どもに被害が行かないようにするのも保育士の役割なのですが、妊娠した保育士もその抑止に加わらざるを得ない状況もあります。

例えば私の施設では夜勤が一人体制だったので、夜間に暴れ出した子どもが居たら一人で抑止をかける事を求められていました。

他にも、たまたまその域の把握を一人で任されている時に、子どもが暴れ出した時も同様に一人で対応しなければなりません。

一度それで腹部を蹴られた指導員がおり、その指導員は流産こそ免れましたが恐怖で辞めてしまいました。

産休・育休制度がいくら整っていても、その日が来るまでにお腹に攻撃をされてはたまったものではありません。

まとめ

保育士は自分が保育園や施設の厳しい運営状況を知っている故に、敢えて辞職を選ぶという人もいるのです。

また、自分のお腹に危害が加わらない一般事務を選択する人もいます。

しがらみや危険性を考えて、保育士から一般企業に転職をしたり、保育士自体を辞職してしまうのです。

将来子どもを持ちたい、安心できる環境で妊娠し、ゆっくりと子どもに向き合う時間が欲しいと思っている人は、やはり一般企業で産休・育休制度の整った所に転職をする事をオススメします。

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