保育士を辞めたい…保育士の複雑な人間関係

保育士には常に人間関係が付きまといます。保育士は子どもと向き合うのが一番の仕事ではありますが、保育士同士の仲を取り持つのは子どもと信頼関係を作る以上に大変です。

今回はそんな激しく複雑な保育士の人間関係について、私の経験を元にお話ししていきます。

「保育士は人間関係が大変」とちらっと聞いた人でも、実際に深い部分まで知っている人はいないでしょう。

保育士をしながら人間関係に悩んでいる人には共感できる部分だと思います。

過酷ないじめ

私のいた障害児施設は、少人数制を取っていました。

その為、多くても職員は7人~8人、しかも三交代勤務だったのでほとんど会う事はありませんでした。

その中でも大学や短期大学を卒業し、保育士の免許を持っているのは私を含め3人で、保育についての知識はない人が多かったです。

施設は比較的保育理念を持って働くというよりも、子ども達の生活をサポートし、自活できるように指導を行う方に重点が置かれています。

その為、保育の知識が無い人でも入りやすいのです。

私よりも2年先に勤めていた先輩保育士は、元々高校を卒業して一般企業の事務職を派遣で行っていたものの、収入が高い事と知り合いが働いていた伝手で私の就職した施設に来ていました。

正社員登用をされていて、保育観や学歴がなくても自分の実力で成り上がれる事を誇りに思っていたようで、よく私に「私はこんな苦労をして…」と、いかに自分が不遇だったかを語ってくれていました。

私は障害児教育を大学で学んで保育士資格を取得し、憧れていた施設に就職できたので喜んでいたのですが、更に嬉しい事にアルバイトやボランティアスタッフとしてその施設に就職前から勤めていたので、就職してすぐに主任の研修を受けさせてもらえたり、主に主任について仕事をし、二年後には主任になるようにと直々に事務長や施設長から言われていました。

その施設では決まりがあり、主任になるのは大学や短期大学を卒業した人のみというもので、正社員登用は学歴関係なく行うが、主任などの重要なポストに関しては決まりがありました。

私が今までアルバイトに行ったり、施設や保育園にボランティアスタッフとして参加した際にも、主任などは大学・短期大学を卒業して保育士資格を持っている人が必ずなっていました。

しかし、それを知った先輩保育士は、自分が努力して何年も務め正社員にようやくなったのに、就職と同時に主任のポストを約束されて鍛えられる私が相当腹立たしかったようで、顔を合わせる度に、

「あなたの態度が気に食わない」「偉そうだから周りからも嫌われる」「私が言う事の方が正しい」

と本当に言われていました。その度に言われた事を直し、周りにも気を配るようにはしていましたが、他の職員へ泣きながら「〇さん()は私を馬鹿にしてる」と訴えて立場を悪くするように活動していたようです。

見かねた事務職部門の友人が、「実は〇さん陰ではあなたをこんなに言って他の保育士から孤立させてるよ。」と教えて貰い、事態が発覚しました。

8人中、ほとんどは幼稚な嫌がらせと捉えて何も私にしてきませんでしたが、2人はその先輩に賛同して私に同じ様に顔を合わせる度に目の前でひそひそ話を始めたり、突然私に連絡なく子ども達へ考えていた設定保育を中止にされたり、行事の準備を手伝わなかったりと保育の業務へ関わるような嫌がらせを加えてきました。

バカバカしいとは思っていましたが、とうとうその行動が施設長の目にも止まり、施設長を交えての話し合いに発展してしまいました。

そして、先輩が苛烈に「どうしても悔しかった」「学歴には勝てない」「この人の下では働きたくない」と抗議をした事が耳に入り、周りや主任からは止められたものの先輩がいる限り幼稚な嫌がらせが続くのかと心が折れてしまった事に加え、その頃非常勤の先生が一人減ってしまい、夜勤が月に6回以上ある状態となって、自律神経が狂って不眠症になってしまいました。

結果、私が施設を去る事になりました。保育士をしていると、「嘘だろ」と言いたくなりますが、本当に相手が辞めるまで追い込んでくる人はいます。人間関係は複雑を越えて、過酷なものだと言えます。

新人潰し

私の働いていた施設にはもう一つ変な伝統があり、主任や長く勤める児童指導員はとにかく人材確保を目指しており、新人が来ると大切に育てていました。

私もそれに倣い、後から入って来た後輩を大切にしていたのですが、上記で私をいじめていた先輩のような中堅は、何故か新人保育士に苛烈に当たって、新人が辞めるように嫌がらせを仕組んでいました。

その新人の悪い所ばかりを周りに言い触らし、「怖くて仕事を任せられない」と大袈裟にアピールして主任がとうとうその新人を呼び出して話をする事態にもなりました。

結局その新人は周りのフォローも空しく、同じ事が繰り返されるだろうから…と怖がって辞めてしまいました。

何故私の前の先輩から一人も保育士が就職しないのか、その時に分かった気がしました。どうしても新人を根付かせたい気持ちはある一方で、障害児施設では長くいる職員を大切にする傾向があります。

職員をころころと変えて子ども達の環境を変化させない為です。大きな施設などは人事異動やもっと過酷な人間関係で辞職者も多い為そこまでベテランを庇う動きもありませんが、私がいたような小さな施設ではベテランの存在が重宝されてしまいます。

ですから新人がいくら四大卒で保育士免許を持っている人だとしても、どうしても庇いきれずに先輩保育士を優先するのです。

子どもを巻き込んだ嫌がらせ

嫌がらせが自分自身で止まればまだ良いですが、私が施設で働いていた時に起こった嫌がらせのように、中には子どもを巻き込んだ嫌がらせを行う人もいます。

私が先輩保育士にショックを受けた事の一つでもあるのですが、何と先輩保育士は私の下に入った新人保育士の悪口を子どもに言っていたのです。

子どもから神妙な顔で、「ねぇ、〇()先生、新人の先生って悪い人なの?」と突然夜勤の際に尋ねられたので驚き、事情を聞くと、その先輩保育士はその子どもに対して、「新人の保育士の先生は全然ダメ」「あまり関わったらだめだよ、あの先生変だから」と言っていたというのです。子どもは高校生でもう物の分別は付く年頃で、普段はそんな意地悪をしない子どもだったので衝撃でした。

まさか子どもまで巻き込んで新人の先生の居場所を奪おうとしているのかと呆然とした記憶があり、丁度自律神経が乱れてしまった頃には私は精神状態が安定せず、子ども達すら敵に見えてしまいました。

保育士は子どもを使った嫌がらせが一番効くと、働いているからこそ分かります。その心理を逆手にとっていじわるをする先輩のような人間がいる事を悍ましく思います。

まとめ

保育士の仕事には、人間関係という項目も含まれているのです。相手がどうなろうと知った事ではないと、本気で職場から追い出す為に動く人もいるのです。

その原動力は、自分が長年勤めているから正しいという間違った自信でしょう。そんな保育士や児童指導員がいる為に転職する羽目になる人もいます。

だから、保育士は何度転職しても咎められる事もなく、新しい職場がすぐに見つかるのです。

もしも自分がそんな嫌な目に遭っているなら、我慢せずに新しい職場を探した方が自分の為になりますよ。

保育士の資格さえ持っていれば、どこでだって働けるので、私のように精神を病むまで我慢する事はしないでください。

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