主任保育士・副園長・園長になるには?

保育士資格を持つ人が昇進し続け、最終的に目指すのが園長の座です。

しかし、園長の座は働き続けたからと言って簡単には手に入らず、中には主任保育士に辿り着く事も出来ずに退職を余儀なくされる保育士も多いのです。

今回はそんな中でも、主任保育士や副園長、更には園長へとスキルアップする方法を紹介していきます。

やはり役職が付けば福利厚生も、そして給与や待遇も各段に変わってきます。折角保育士として長く勤めると決めたのであれば、年数に見合った立場や給与が欲しいですよね。

園長へと上り詰める一握りの選ばれた保育士になる為にも、しっかりと昇進のポイントを押さえておきましょう。

勤続年数

まずは勤続年数からです。

園長職、副園長職は、主任保育士と違って保育士資格も幼稚園教諭免許もいりません。

更に言うと、特に園長や副園長になる為に必要となる資格はないのです。

しかし、実際に園長や副園長に起用されるのは、実務経験を持つ保育士ばかりです。

親族経営の場合は、資格を持たなくてもエスカレーター式で園長職に上がる事が出来るので、上記通り資格がない人も中にはいます。

しかし、一般公募で選ばれる園長の場合は違ってきます。

理由としては、現場の保育士達から名ばかりの園長は嫌われ、園の中で大きな内部紛争が起きたり、一斉に保育士が辞めてしまったりする危険があるからです。

園長とは文字通り園を守る皆の親の様な存在である事が求められます。それは園に通う子ども達や保護者のみならず、保育士の取りまとめ役も担っているのです。

保育士から、普段の保育の中での疑問、不満や他の保育士との諍い、保護者トラブルを相談されて、園長としてアドバイスや解決法を指示しなければなりません。

主任保育士の場合も同様で、現場の保育士の指揮は勿論の事、実習生の指導や、毎日の設定保育を確認しアドバイスを行うのも仕事です。

何の保育経験もない人に務まる仕事ではありませんし、全くの知識がないのに、保育のスペシャリストである保育士へ意見をする事で不満を持たれる事もあります。

園の運営を円滑に行う為にも、園長に採用されるのは保育士として勤務経験がある人です。

更に言うと、採用されやすいのは10年以上の勤務経験がある人です。その間に乳児リーダーや幼児リーダーなど、他の保育士をまとめた経歴があれば、尚更採用されやすくなります。

まずは10年以上の勤務経歴を持つ事が、スキルアップへの第一歩です。

転職

同じ園で働き続けても、必ずしも昇進出来るとは限りません。どこの園も主任保育士は一人から多くても二人、副園長と園長に至っては一人ずつしか配置していません。

上の人間が辞職をしない限り、昇進はあり得ないのです。

自分の勝手の分かった園で主任保育士や副園長、園長になりたいという気持ちも分かりますが、現場で培った保育の技術はどこの園でも必ず通用します。

最初は園の一日の流れに戸惑う事もあるかもしれませんが、流れにさえ慣れれば豊富な保育技術ですぐにどこの園にでも馴染む事は出来ます。

ですから、昇進をしたいと考えた際には、今現在働いている園に固執するのではなく、主任保育士候補、副園長・園長候補の募集を出している園を見つけ出して応募しましょう。

また、就職・転職を行う際にも将来の事を考えて、主任保育士を二人据えているなど、最初から上級職の席数が多い園を狙うのも一つの方法です。

一般企業でもキャリアアップの為の転職はよく行われますが、保育の世界でも同様です。

一つの所に勤め続ける事が正しいという風潮も一時期はありましたが、それでは上記に書いた様に昇進が遅れてしまいます。

保育士の離職率は毎年全体の10%前後、10人に1人の割合で常勤の保育士が離職しています。更にその中離職した人数の2割近くの人は、保育士から保育士へと転職を行っているのです、上記で書いたようなスキルアップの為の転職を目的とした人も数多く含まれています。

保育士がスキルアップする際に転職する事は何らおかしい事ではありませんし、次が見つからないからと不安になる必要はありません。保育士の需要は高いので、必ず次の園は見つかります。

非公開求人を紹介して貰う

具体的に主任保育士、副園長、園長職を目指す際に、重要となるのが求人票です。

実はあまり知られていませんが、園長候補や主任候補の募集は、実際に掲載されている物だけが全てではないのです。

保育園では、園長や主任保育士が交代するという大きな事態を、なるべく大事にせずスムーズに遂行させなければいけません。

また、保育に定評があって人気の園となると、応募が殺到してその選出にもかなりの時間を要します。

そこで、園側は信頼出来る人物を選出する為に、あえて非公開求人にして転職サイトのスタッフが選んできた人材のみを採用対象として扱います。

つまり、この非公開求人に辿り着かないと、上級職の仕事に就く事は出来ません。

非公開求人は、保育士のみが利用できる転職サイトに登録し、担当をしてくれるスタッフへとお願いをすれば、自分の実力に見合い、転職できる可能性のある非公開求人を紹介してくれます。

特別にお金を取られる事はありませんし、非公開求人を受ける人数は少ないので、合格率も高いです。

園長や副園長に直談判をする

勤続年数が長くなって来れば来る程、園側からは重宝されます。

新しい保育士の育成、保育技術の導入、経験を活かした豊富な設定保育など、年数によって期待も大きくなってきます。

同時に、少しずつ意見も園長や副園長、主任保育士に受け入れて貰えるようになってくるので、上役を目指したいという相談を持ち掛けてみるのです。

主任保育士に直談判するのは勇気が要るでしょうから、まずは副園長に対して自分が主任保育士を行く行くは目指したい事を伝えてみます。その際の対応、出された条件によって転職も視野に入れればいいでしょう。

最初から無理だと断る所もあれば、明確に何年後に体制を変更する際に主任に据えると約束してくれる所、系列の園の空いたポストを紹介してくれるなど対応は様々ですが、逆に言えばそういった上を目指す気持ちも理解してくれない所にいては、自分の将来の展望が望めません。

自分が園へと尽くした分だけ、園側へ昇進したいという意志を伝えるのも一つの方法です。

園側も、突然外部から保育士を引き入れるよりも、その園に慣れ親しんだ人材に上に立って欲しいという気持ちが強いですし、何より現場の保育士と保護者の信頼の厚さを考えると、直談判して全く可能性がない話でもありません。

資格を取る

上級職に就くには、それなりの保育の技術と経験は勿論ですが、専門的な知識も求められます。

また、園も時代と共に変化させて、子どもや保護者のニーズに応えられる場所でないといけません。

具体的にどう施設のサービスを改善させるべきか、児童福祉の問題を解決するべきかなどを知っておく必要があります。そこで、上級職を目指す人達が必ず取得する傾向にある資格が以下の物です。

・社会福祉士

・社会福祉主事

・幼稚園教諭免許

・保育士資格

・福祉施設士

・福祉簿記

簿記の資格は難関という事もあって知っている人も多いでしょうが、聞き慣れない福祉簿記とはどんなものなのでしょうか。

福祉簿記は、『社会福祉会計簿記』の略称で、初級、中級、上級(簿記会計)、上級(財務管理)の四段階に分類されます。

初級の合格率は73.9%、中級で27.6%、上級(簿記会計)13.7%、上級(財務管理)43.8%となっています。この数字を見て分かるように、中級と上級は簡単には取れません。

その分、この資格を持っていると他の上級職の志望者に差別化を図れるので、仕事の合間に勉強を重ねて多少時間がかかっても取っておくべき資格です。

誰でも取れるような資格よりも、難易度が高いものを一つ、二つ持っている事の方が評価される場合が多いです。

また、実際に現場で役立つ実用性を考慮した資格も人気なので、数で責めるよりも資格の質で勝負するようにしましょう。

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